日本の新型コロナ接触確認アプリ公開後の動きについて

以前概要をご紹介したCOCOA(接触確認アプリ)について、厚生労働省は、先日公開した「新型コロナウイルス接触確認アプリ」のダウンロード数が20日(公開後24時間)で179万件ダウンロードされたと発表しました。

iOS版とAndroid版の合計数で、1人が複数回ダウンロードした場合もカウントされる場合があるとしています。また、6月1日に同様の国営アプリ「Immuni」をリリースしたイタリアでは16日の段階で270万件、ドイツの国営アプリ「コロナ警告」は16日の公開で、24時間で650万件ダウンロードされていました。

厚生労働省はアプリ名を「新型コロナウイルス接触確認アプリ(COCOA)」としているが、AppleとGoogleのアプリストアでは「COCOA」という名称は表示されません。「接触確認アプリ」で検索すると表示されるので、注意が必要です。

COCOA(接触確認アプリ)はもう本格稼働している?

厚生労働省によると、COCOAはこの1カ月間は試行版で、デザインや機能は修正していくとのことです。主要な機能(定期的に識別子を送受信する機能)は米Appleと米Googleが共同開発したAPIを採用しているので、試行版といってもすぐにインストールして問題ないと思います。

また、陽性と診断された場合の登録画面で入力する「処理番号」の発行は「しばらくお待ちください」となっています。処理番号とは、陽性と診断された人がそれを申告する際に医療機関などから取得する、虚偽申告を回避するための番号です。

COCOA(接触確認アプリ)のプライバシーは問題無いのか?

この厚生労働省が主体となって開発した接触確認アプリですが、まだ情報が多く出回っていないため、利用に不安な人も多いかと思いますが、気なるプライバシーのところについて概要をまとめてみたので、ご覧ください。

①メールアドレスや電話番号、名前・住所の登録は必要なのか?

一切必要ありません。位置情報を含む個人のプライバシーに関わる情報は一切記録しないし、ネットワークにもアップロードしないので、いわゆる「ユーザー登録」はなく、アプリのインストールだけで終わるものです。

②利用は強制なのか?

日本の場合、アプリのインストールは「強制」ではありません。他国では、海外からの入国者やCOVID-19の罹患が明確な人の位置を把握するためにアプリの利用を強制に近い形で進めている場合もありますが、このアプリは強制ではありません。

③国やスマホメーカーに自分の居場所・移動先を知られるのか?

個人情報は記録されていないし、ネットワークにもアップロードされません。今回のアプリでは、「誰かと1m以内の距離を保ち、15分以上の時間が経過した」時に、相手の情報をスマホの中だけに記録するだけのものです。その人が罹患しているか否かは問いません。

まとめ

今回、厚生労働省が主体となって開発したこの接触確認アプリは、国内の「パーソルプロセス&テクノロジー」が委託を受けて開発したもので、アプリをインストールした端末の情報や、スマホのユーザー情報を登録するような仕組みではないので、第2波が来た場合に備えて予防的にインストールしておくのがよいかもしれません。

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