Intelの最新チップセット「Z490」を搭載したマザーボードの予約受け付けが一部ショップで始まっています。CPUソケットは新型の「LGA1200」です。あるショップでは、ASRock、ASUS、BIOSTAR、GIGABYTE、MSIの各モデルの店頭予約を開始しています。また、別のショップではネットショップで予約を受け付けています。ラインナップは各社合計で40製品以上と非常に豊富です。
発売日は5月20日(水)22時(一部モデルは5月末)を予定しています。なお、各ショップともCPUの予約受け付けは行っていないので、こちらは注意が必要です。
新型のCPUソケット「LGA1200」マザーボード
Intel Z490は、「Comet Lake-S」と呼ばれる第10世代のデスクトップPC向けIntel Coreプロセッサに対応したチップセットです。
第10世代のデスクトップPC向けCPUの詳細につきましては下記の記事に詳細をまとめておりますのでご覧ください。
Comet Lake-SではCPUソケットに新型のLGA1200が採用されており、前世代のCoffee Lake-SまでのLGA1151とは異なるものとなっております。新・旧世代でのCPU、マザーボードの互換性は無くなった点は非常に残念です。ラインナップはCore i9/i7/i5/i3のほかPentium Gold、Celeron Gで、最上位のCore i9では10コア/20スレッドが実現されています。
CPUにビデオカード用のPCIe 3.0インターフェイスとメモリインターフェイスを内蔵し、CPUとチップセットとをDMI 3.0で接続するという構造は従来から変更はありません。メモリはDDR4-2933(2チャンネル)まで標準で対応されています。
Z490チップセットの大きな変更点
Z490チップセットの大きな特徴としては、①Wi-Fi 6と②Bluetooth 5.1が新たにサポートされた点が挙げられます。このほか、PCIe 3.0やSATA 6Gb/s、USB 3.2 Gen2などのインターフェイスが内蔵されています。
ただ、PCIe 3.0より広帯域のPCIe 4.0は未サポートのままとなっており、この点は、PCIe 4.0をサポートする第3世代RyzenやX570チップセットを既に投入しているAMDにIntelはまだ後塵を拝している状況は変わらないようです。
独自にPCIe 4.0をサポートするマザーボードもあるようですので、このPCIe 4.0規格でM.2 SSDの接続を考えられている方は要チェックです。
まとめ
先日、発売が発表されたIntelの第10世代CPUに対応するZ490チップセット、CPUソケット「LGA1200」のマザーボードが各社から発表されています。Wi-Fi 6とBluetooth 5.1の搭載が評価出来ますが、PCIe 4.0の未対応や旧世代との互換性消滅は非常にデメリットと言えるかと思います。