「Surface Book 3」「Surface Go 2」の発売を発表。

Microsoftは5月7日(日本時間)、2018年に発売したSurface Goの後継となる「Surface Go 2」と、Surface Book 2の後継となる「Surface Book 3」の発売を発表しました。「Surface Go 2」の紹介をした後に、「Surface Book 3」の紹介を行います。

Surface Go 2

今回発表されたSurface Go 2では、初代Surface Goの重量やLTEオプションなどを維持したまま、CPUに第8世代Core mとなるオプションを用意し、前世代に比べて64%性能が強化されています。また、ディスプレイは10型から10.5型へとやや大型化されている点も評価出来ます。米国などでは本日より予約が開始され、5月12日より販売が開始される予定です。価格は399ドルからとなっています。

Surface Goからの変更点

①CPU

Surface Goは、マイクロソフト社が販売しているSurfaceシリーズの中で最小最軽量となる2in1デバイスです。今回発表されたSurface Go 2はその後継モデルという扱いになっており、CPUは最大で第8世代Core mへと強化されています。(下位はPentium Gold)。CPUの詳細については、インターネットの情報を調査をしてみると、Core m3-8100Yとの意見が多く見られました。Microsoftによれば、従来のPentium Gold 4415Yと比較して64%の性能向上を実現しており、バッテリ駆動時間も改善されているとのことです。

②ディスプレイ

今回、大きく変更されたうちの一つは、ディスプレイです。従来モデルでは10型だったサイズが10.5型に拡張されています。ディスプレイサイズは大きくなっていますが、ベゼルを狭くすることによって、重量や筐体のデザインを大きく変えずに、従来モデルと同じ薄型、軽量のデザインのまま、ディスプレイのみ大型化しています。

③メモリと内臓SSD

メモリは4GBまたは8GB、ストレージは64GB、128GBの他にも、法人向けとして販売される最上位モデルには256GBの選択肢も用意されています。従来と同じくLTE Advancedに準拠したLTEモデム内蔵モデルも用意されています。

④マイクとカメラの強化

従来モデルでは1つだけだった内蔵マイクはデュアルアレイの「Studio Mic」へと強化されており、TeamsやZoomなどのビデオ会議ソフトウェアなどでバックグランドノイズの抑制が利用できると発表されています。

前面カメラは従来と同じ500万画素のカメラで、背面カメラは800万画素のAF対応リアカメラが搭載されています。

⑤外部接続ポート

ポートは従来モデルと同じで、Surface Connect(ドッキング/ACアダプタ用端子)、USB Type-C、3.5mmヘッドフォンジャック、microSDカードスロットが用意されています。また、LTE対応モデルは本体左側にスロットが用意されています。

スペックと価格のまとめ

・Pentium 4425Y、RAM4GB、ストレージ64GB、─ 6万6780円
・Pentium 4425Y、RAM8GB、ストレージ128GB、Wi-Fi ─ 8万5580円
・第8世代Core m3、RAM8GB、ストレージ128GB、LTE ─ 10万7580円

Surface Go 2用のタイプカバーは前世代モデルと同型の「Surface Go Signature タイプカバー」を流用可能ですので、前モデルを使い続けることが出来ます。

Surface Book 3

今回発表されたSurface Book 3では、CPUを第10世代Coreプロセッサ、GPUを最大でQuadro RTX 3000に強化しており、性能が従来世代に比べて50%強化されています。また、最大で32GBのメインメモリを選択可能なため、動画編集などの重たい作業も問題無く行うことが出来ます。画面サイズはのラインナップに変更は無く、従来モデルと同様に13型、15型の2つのモデルが用意されています。

Surface Book 2からの変更点

Surface Book 2では13型の15型のラインナップが用意されており、2つのディスプレイサイズから選べるようになっており、ここは変更がありません。CPUは第8世代Coreプロセッサ(一部モデルは第7世代)で、メモリは8GBないしは16GB、ストレージは最大1TBのNVMe SSDというスペックで、dGPUは15型がGeForce GTX 1060、13型がGeForce GTX 1050と、Pascal世代のGPUが搭載されていた。

①CPU

CPUは今回のモデルでは開発コードネームIce Lakeで知られる10nmで製造される第10世代Coreプロセッサとなっており、Core i7-1065G7/Core i5-1035G7のどちらかとなります。GPUと合わせると最大で50%性能が強化されたとのことです。

※15インチモデルはCore i7-1065G7のみが選択可能となっていますので注意が必要です。

②GPU

dGPUは上位モデルでは、Turing世代のQuadro RTX 3000となります。モデルによってはGeForce GTX 1650等が搭載されています。このため、AAAタイトルの重量級のゲームでなければ、フルHD画質、60Fpsで問題無くプレイできる性能を実現しています。また、ゲーミングだけでなく動画編集等のクリエイティブ用途にも特化したSurfaceと言えると思います。

※ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター等

③メモリと内臓SSD

また、従来のモデルでは16GBまでだった最大メモリ容量も32GBに強化されています。内臓SSDの容量は、256GB、512GB、1TBの3つの容量を用意しています。これらのCPU/GPU,メモリなどの強化により前世代に比べて50%の性能強化を実現したと発表しています。

④ディスプレイと外部接続ポート

ディスプレイなどの外観は従来モデルと同様で13インチと15インチの2つのモデルが用意されています。外部接続ポートは、左側にUSBが2つとSDカードスロット、左側にSurface Conncet(ドッキング/ACアダプタ端子)とUSB Type-Cとなっています。

価格とスペックまとめ

【Surface Book 3 13.5インチ】
・Core i5、RAM8GB、ストレージ256GB ─ 20万9880円
・Core i7、RAM16GB、ストレージ256GB、GeForce ─ 26万2680円
・Core i7、RAM32GB、ストレージ512GB、GeForce ─ 31万6580円
・Core i7、RAM32GB、ストレージ1TB、GeForce ─ 34万1880円

【Surface Book 3 15インチ】
・Core i7、RAM16GB、ストレージ256GB、GeForce ─ 29万2380円
・Core i7、RAM32GB、ストレージ512GB、GeForce ─ 35万1780円
・Core i7、RAM32GB、ストレージ1TB、GeForce ─ 37万4880円

まとめ

マイクロソフト社は軽量でテレワークや持ち運びに最適なは「Surface Go 2」とゲーミングやクリエイティブ用途に最適な「Surface Book 3」の発売を発表しました。

「Surface Book 3」は昨日、ご紹介した新型MacBook Proと使用用途が被っているように思われるかもしれませんが、Surface Book 3はGPUを搭載することにより、MacBook Proより少し高価ですが、ゲーミングやクリエイティブに特化したスペック構成となっております。

どちらにも優れているところがあります。ご自分がどのような用途でパソコンを使用されるかによって必要なスペックや機種は絞られて行きますので、その一助となれば幸いです。

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