Intel 第10世代デスクトップ向けのCPU発売を発表。

Intelは4月30日、デスクトップ向け第10世代Coreプロセッサを発表しました。第10世代のモバイル版CPUすでに展開されているため、デスクトップ向けCPUが遅れて発売開始になった状況です。最上位についに10コア/20スレッド動作のCore i9-10900Kを用意しました。価格は488ドルとなっており、ソケットはLGA1200となっています。

今回、前世代のCoffee Lake-Sではなかった10コアモデルを投入したことで、Ryzenに奪われかけているシェアを本気で取り返そうとしているのが分かります。

製造プロセス10nmは実現できたのか?

結論から話しますと、Intelはまだ製造プロセス10nmのCPUの開発に難航しており、まだ市場に投入できる状態まで来ていないため、ライバルのRyzenに一歩遅れをとっています。

前世代のからの変更点。

・Turbo Boost Max Technology 3.0」をサポート

一方で、一部の上位モデルでは、Core-Xシリーズで採用されている「Turbo Boost Max Technology 3.0」(以下TB Max 3.0)をサポートしており、特定のコアのみTB 2.0の最大クロックを超える動作が可能になっています。このComet Lake-S/Tに関しては、2コアがTB Max 3.0用に選別された状態で出荷され、電圧の上昇なしでも高性能を発揮するコアとして駆動します。

・熱伝導性能の改善

CPUのヒートスプレッダ(IHS : Integrated Heat Spreader)の厚みが従来より増しておりますが、CPUダイは薄くなっており、ヒートスプレッダとCPUダイ間のSTIM(Solder Thermal Interface Material)の熱伝導性能が改善されています。

ラインナップ一覧

命名規則は?

第10世代からCPUの命名規則が変わり、一目で製品比べることが難しくなってしまっております。下記の画像でわかりやすく解説しますので今後の購入の参考にしてください。

まとめ

ライバルのAMD社が安価で多コアなCPUの発表をし続けており、CPUのシェアではIntel の牙城が崩されつつある危機感から、Intelも前世代より2コア増えたCPUを発表しました。ですが、一つのコア当たりの性能やゲーミングへの最適化ではIntel に有利なため、購入の際には用途を考えて購入する必要があります。

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